家族が常にいっしょにいる生活により農耕民族の血を感じた

Satoshi Takeda
7 min readMay 6, 2020

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新型コロナウィルスが招いた異常事態の中、家族が常に一緒にいるという状況を通して自分が求めている家族のあるべき姿を見ている気がする、というごく個人的な話です。

新型コロナウィルスの影響を受け、所属組織でリモートワークが本格的に開始されて 2 ヶ月以上経った。私自身は2月中旬から3月初旬の前後まで前半出社をしていたのだが、新型コロナの状況は悪化し組織でのアナウンスも「リモートワーク推奨」から「リモートワーク指示」と一段レベルが上ったため、そこからリモートワークを開始している。

2020.05.07 GW 明けの現時点で当初の緊急事態宣言から延長が政府からアナウンスされ今月 31 日までホームステイということになっている。

リモートワークがはじまる

リモートワークが始まったタイミングで長男はまだ幼稚園の卒園を迎えていなかった。出勤する必要がなくなったので、起床して朝ごはんを作って幼稚園に送るというところまではだいぶ時間的な余裕が増えた。満員電車で通勤しなくてよい。このことによって及ぼされるヘルシーさと言ったらない。会社の所属チームでも話題になったが、電車通勤自体が evil だったのだ。

昼になると妻と下の子を連れて外食するくらいには余裕がまだあった。3月中は営業している飲食店に行くこともはばかられることはなかったので、まだ未開拓の町中華や定食屋などを候補に挙げて次はあそこに行こうかなど話していたりもした。

座卓と座椅子での仕事生活が始まったが今もなお身体が不調である。改善できていないので、精度の高い昇降デスクや椅子の購入を検討するも妻に納得してもらっていない。そもそも書斎のような場所はなく複数人の生活空間以外の個室は子ども部屋しかないので、子どもも使えないとあまり意味のない買い物になる。

仕事を中心に感じたことや周囲・気持ちの変化などもあってそれについては別途まとめている

利用目的はわからないがあとで振り返りたくなる気がした

家族が一日家にいるということ

家族の話。3月に卒園し4月から小学校へ入学する予定だった息子は入学式が延期となり休校を余儀なくされているのでずっと自宅にいる。下の子に関しては、認可の保育園への入園が決まっていたが自主的に登園を控え今も自宅にいる。そういった状況もあり復職予定だった妻も次の職場が決まらぬまま現状に至る。

というような状況なので日中私が仕事をしながらも家族はずっと家に居続けている状況。お子さんがいる家庭はどこもそうだろうけど、日中学校や保育園・幼稚園に行くはずだった子どもと日中仕事に出ているはずだった親が一日中共生しなくてはならない。当たり前でしょって思うかもだが当たり前じゃないと思うんだ、この状況。

なのでいろんな工夫が生活を支えている。

息子は小学校入学に際してまだ一度しか集団登校していないので歩いて学校に行くという習慣が全く無い。平日は公園に行くことも少なくないが、外に出ていかないというのも子どもにとってはストレスに感じるものだ。親の運動不足解消もあるので朝は 2 人で小学校や駅まで歩いて戻ってくるような散歩を日課にしている。

平日公園に行くこともありはするが、模擬登校のような運動をしておくというのは大事だと思ってる。異常事態の習慣から本来の習慣に戻すときに変にエネルギーをかけたくない。

家での時間割

日中仕事をしている私よりも妻のほうが子どもたちと過ごす時間が圧倒的に多い。誰に触発されたわけでもなく妻はいろいろアイディアを絞っている。

間違いなく子どもがダレて生活リズムを失いそうという危機感があったのだと思うけど、妻主導のもと学校のような時間割を作っていた。

今って小 1 からずっと 5 時限目まであるんですっけ

時間に合わせて子どもと妻はいろんな取り組みをしている。こないだ「おんがく」の時間には仕事中鍵盤ハーモニカで SEKAI NO OWARI の RPG 流れてきてた。たださすがに 1 ヶ月経って飽きがきたのかなとも思う。だんだんタッチデバイスの教材やテキスト形式の教材など以前からやっているので、そっちでお茶を濁していたりもする。そろそろ時間割の刷新も検討している様子。

家での遊び

とはいえ日中の時間割だけでは子どもは発散しないので、家でできる遊びというのを考えなくてはならない。教育信念上うちは家庭用ゲーム機が存在しない。このコロナ禍の暇つぶしで Switch 購入を検討したが妻に棄却されている。夫婦ともにどうせやりたくなったら自分で言い出すからそれまで待つスタンスを取ることにした(小 1 なのでもう時間の問題も気もするけど)。

そんな我家に導入されたのは小さなボードゲーム、そして UNO。

メルカリで購入した。少しカビ臭い

特に UNO にうちの長男は大ハマリしている。ご飯のあとの一興に必ず UNO を求めるようになってきている。それはそれで両親ともに面倒くさい顔しているけど。2, 3 回 UNO をすると大変満足するのでうちの子どもは安上がりだなあと感心もしてる。

家での昼食

リモートワークが始まりたてのちょっと前はお昼の外食が楽しみだったけど、今は静かにおうちでご飯を食べることのほうが多い。

出社して仕事しているときはミーティングが 12:00 にセットされてたり業務都合で時間がとれなかったりで昼の時間を 12:00 に合わせるということはなかったが、今は家族一緒にご飯を食べるため 12:00 きっかりに昼食の準備をはじめている(もちろん妻が作ってくれているけど)。ご飯を食べ終わってさきほどの UNO を 2 戦交えるくらいには余裕のある昼休みである。

こうして仕事の合間に家族でご飯が食べられるってなんて幸せなんだろうって自分は思うんだけど、こういう感覚にプリミティブなところに農耕民族の血があるんだろうなと思ってる。一次生産に関わっているわけじゃないが、家族が見えるところで仕事をして家族と昼食を取るというのは本当に生活がヘルシーだと感じるのだ。

個人的に大きな獲物 = お金を得るためにガツガツ出張っていくという性格ではなく、ある程度顔の見知った集団の中で種から育てて実った成果を祝うような農耕民族的な働き方を志向しているのと、今回のような家族のあり方がやはり性に合っていると改めて感じる。

新型コロナウィルスによる影響を受けた生活の様変わりだったが、このまま元に戻るのはだいぶきついなとも思う。そう考えるとリモートワークができる環境というのは労働環境として優先度の高い選択肢になる。

子どもがいることで集中できる束の時間が確保できなかったりはするので仕事上きっついなーと思うことはかなりあるんだけど、それは解決すべき課題であってこれからアプローチすべき話かなと思ってる。「家族」という面で切り取った場合は幸福このうえないですね、リモートワークは。

私のほうが子どもといる時間が長いんですけど!という妻の批判もありそう。

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Written by Satoshi Takeda

web app developer frontend oriented by day and alcoholic enthusiast by night | フロントエンド開発入門著者

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